随筆

つれづれなるままに


つれづれなるままに、日暮らし、
硯にむかひて、
心にうつりゆくよしなしごとを、
そこはかとなく書きつくれば、
あやしうこそものぐるほしけれ。

吉田兼好「徒然草」の冒頭部分です。
教科書に載っていて、暗唱した記憶があります。

なぜなのか、このブログを書こうとすると時々この冒頭部分が思い浮かびます。


書き初めの頃は、あれを書こうか、これをどう書こうか?と頭がぐるぐるなりながら考えていました。
しかし最近は、この冒頭部分の気持ちそのままに書いています。

その日、心に浮かんできたもの、心に引っかかったもの、そんな日々の中にあるものをそのままぽつりぽつりと書いています。


吉田兼好は世の無常を感じて出家したと言われていますが、この徒然草の中で「どうせ未来のことは考えてもわからないのだから、先のことを嘆くのではなく、今を大切にするべきだ」と説いています。

鎌倉時代に書かれた随筆ですが、今学んでいることと同じです。いにしえより現代へと届けられたものとして、受け取りたいと思います。

「徒然草」この機会に新たな気持ちで読みたいと思います。