大事なところ
学ぶこと。
前回の補足になりますが…
自分のペースで、自分のやり方でとお伝えしましたが、大事な点があります。
例えば、書道でいえば臨書というものがあります。
臨書は古くから伝わる作品(古典)を手本として、よく観察してそっくりに真似て書くこと。
これが書の学びの基本となります。
音楽で言えばクラシックの楽譜を学ぶことと同じです。
本物に触れることは難しいですが今は優れた書籍がたくさんあり、本物に近い状態で学ぶことができます。
ここで実際に先生が臨書の手本を書いたとします。
これは先生が臨書したのであって、それを見ながら練習することは近いけれども本当の臨書ではなく、厳密にいうと先生のお手本を倣うことになります。
その方がわかりやすいし、その先生の書き方が好きもあると思います。これがやりたい方はまずこれをやって下さい。
しかし、せっかくの学びですから本物に向き合い基本に忠実に挑戦すること。それが大事だと思います。
勝手な解釈をせず、そのまま習う。
シンプルに。
自分に合った筆を選んだり、紙や墨を吟味するなど自分の習いやすい方法で学ぶ環境を整える。
そんな自分のやり方でやっていくことを楽しんでいくのもいいと思います。
やり易さが先立ち自分勝手になりがちな学び、基本に忠実こそ長い間伝えられてきた古典の真の奥深さを知ることになります。