日常

買い物



毎週月曜日の午後は実家に出向き母の買い物に行きます。

しばらく雨が続いていましたが、昨日からまた強い日差しが戻ってきました。
あまりの暑さに、母が辛いのではないかと案じましたが、母は暑さよりも、一緒に出かけたい気持ちが強いようでいつも通り買い物に出かけました。

とは言っても、母は1人で歩けるわけではありません。私につかまって、あるいはカートを押しながらしずしずと歩くので、ひと回りするのに1時間ほどかかります。涼しいスーパーで散歩をする感じです。

1人暮らしをし出かけるのも億劫になってきた母、こうして何気ない買い物が楽しい時間になっているようです。
買い物といっても、日々の食料品を買うだけですが、その時ばかりは季節の果物や旬の魚を見て自分のこだわりや思い出を蘇らせて楽しそうです。

こんな平凡な日常があるということが、とても貴重に感じられます。今この時を大事にと関わっています。

「地物の枝豆が出回るといよいよりんごが出てきて、もう秋になるね。」

最近の記憶は曖昧ですが、長年の習慣や感覚はそのままあるのです。
薬や注射は忘れても、昔からの感覚や食に関わることを持ち続けてほしいと思います。

何とかしようと必死になっていた私ですが、母は何をどうしたいのか確認しながら、母の気持ちのままに任せることにしました。
すると今まで背負っていたものを下ろしたかのように楽になり、母の行動を余裕を持って見守ることができるようになりました。

食べたいものを美味しく食べて、元気に過ごしてくれたらと思う日々です。



玄関前でお出迎え
玄関前でお出迎え