聴くということ
今日のお稽古で出てきた『聴』という文字。
「人の話って聞いているようで、案外ちゃんと聞いていないんですよね〜。
何だかこの字を見るとどきっとします。」
そんな話からこの字を取り上げてみました。
旧字で出てきたので、字源を調べてみます。
『聴』とは『聽』が字源であり現在の文字は略字とされています。
耳偏(へん)の下に王の文字が付き、旁(つくり)の部分にも横画が一本多い。
文字の成り立ちは
へんは耳と階段を表し、つくりはまじないのしるし+と目それに心臓を表している会意兼形成文字。
耳を突き出し、まっすぐな心でよく聞くの意。
他に耳を澄まして聞く。気を向けて聞く。聞き入れる。ゆるす。などの意味があります。
『聞く』ではない『聴く』ということ、この成り立ちや意味を知りさらにまっすぐな心で聴くということをやっていきたいと思います。
もし引っかかることがあったとしても、それは一旦そこに置いておいて
『聴く』ということに集中して相手の話すことを受け止めていく。
文字を学ぶことから、聴くことについて確認することができました。
話をじっくり聴いていく。
身の回りにあるひとつひとつを大事にやっていきます。