『PIANO』ーウクライナの尊厳を守る闘いー
中央の上映から遅れてここ盛岡でやっと上映された映画です。
2014年2月政権に反対した市民や学生らが機動隊と対峙した「ユーロ・マイダン革命」を取り上げたドキュメンタリー映画です。
〜バリケードにされようとしていたピアノを救い出した音楽院の女学生が、闘いの中ショパンを演奏し人々の心をつかむ。
音楽家や武装した兵士ら4人の演奏家が集いウクライナの平和革命の象徴となり、権威主義的支配への抵抗となっていく。〜 リーフレットより
女学生が演奏したショパンの「革命のエチュード」は1830年ごろ、ポーランドの独立運動がロシアに鎮圧された悲報を旅行中に耳にしたショパンが深い悲しみと湧き上がる怒りを曲にしたそうです。
それを知っているからこその女学生の演奏、それに対してロシアのポップスの大音量で打ち消そうとする駆動隊。それぞれの心に響いているピアノなのに、音楽すら戦いに使ってしまう悲しさ。
自由を勝ち取るために戦わなければならない人々がいる。
そして、今自分は自由の中で生きられることのありがたさを感じ、自由は当たり前では無いことなのだと感じさせられた映画です。
否が応でも今のウクライナ侵攻を思わずにはいられません。この映画に映された人々は今どうなっているのでしょうか…
この映画の収益はウクライナ大使館に寄付されるそうです。
国家を熱唱する市民の力強さが象徴的
〜我が身も魂も捧げよう
我らの自由を得るために
ウクライナに栄光あれ〜
ウクライナ国家より