環境

変わらない日々



8年目の君子蘭が咲きました。
買った時以来、花を咲かせることなく葉だけが成長していました。

隣にある胡蝶蘭の鉢と同じように、時々水を与え言葉をかけていました。

温度管理や肥料の問題とは分かっていましたが、なかなかうまく管理できず何年も変化がありません。
それでもいつも変わらずに大事にしていました。


その鉢に今日花が咲きました。
たった2輪です。埋もれるように遠慮がちに咲いています。

じっくり眺めてみると、一般のものに比べて数も少なく色も薄い。花茎も短く趣が違います。

それでもいいのです。愛おしいのです。大事に育ててきて、今やっとその姿を見せてくれました。

適した環境ではなくても、花を咲かせるエネルギーを今まで貯めていたのでしょう。そのエネルギーと咲いてほしいと思う気持ちが繋がった気がします。

花が咲いたことで、変わらない日々、ずっと見守ってきた、この8年のいろいろな思いが蘇りました。そんな思いも大切にしていきたい。
そう思うとこの君子蘭の存在そのものが、より一層愛おしく感じます。


今後再び花が咲くのかわかりませんが、咲いても咲かなくてもこの君子蘭を今までと変わらずに大事に育てていきます。