銘菓

今だからこそ

梅や河津桜があちこちで咲いています。春は到来しているんですね。陽射しが力強くなり、道路脇に積まれた雪の山をとかしていきます。ここ岩手では最低気温がまだ氷点下の日が続いています。

この時期になると毎年名残の冬を楽しむお菓子をいただきます。
仙台市 九重本舗玉澤「霜ばしら」
このお菓子は季節限定、晩秋から早春の間製造されています。ひとつひとつが職人の手作業で作られるため、大量生産できず入手困難と言われています。
以前は地元の百貨店に店舗がありましたが、今は一部商品の扱いのみ。入荷は未定のため、毎年その出会いを待っています。この冬も運良く購入することができました。

とても繊細で、もう夢のような飴菓子です。細やかなガラス細工のようで、真珠のように優しく輝く。サクサクとした食感で口にふくむと軽やかに儚げに上品な甘さと共に溶けていきます。
子どもの頃、寒い朝に踏みしめたあの霜ばしらの感触が蘇ってきます。そんなことを思い出しながらこのお菓子をいただくと、いよいよ春がやってきます。
ネットでも注文できますが、この出会いを楽しみに毎年見つける喜びも味わっています。



「霜ばしら」は口に含むと舌の上でとろけ、巡る季節を感じる風雅な香りと甘露が織りなす冬の幻は、まさに飴の芸術品。九重本舗玉澤自慢の逸品。〜 「霜ばしら」HPより 〜