魅力あるもの
興味があって御朱印をいただきました。
一時期、御朱印集めが流行った記憶があります。
ある雑誌の特集で出会い、いつか機会があったら本物を拝見してみたいと思っていました。
数年前、京都旅行で訪れた平等院の御朱印。(平等院では拝観の証として印を紡いでいく意味で御集印という。)
たくさんの方が列を作り並ぶ中、遠目に見た筆捌きに引き寄せられある方の書く御朱印をいただきました。
もう…うっとりするような筆捌きで、緩急・抑揚があり書いている音が聞こえてきました。
筆をどう持ち、どのタイミングで墨をつけるのか、どんな字形を選ぶのか。印と墨とのバランスはもちろん、滑らかで大胆かつ軽やか。わずか数分間ですがその書きぶりを興味深く拝見しました。
あまりの素晴らしさに、お礼をお伝えしました。書き手によっても違う御朱印まさに一期一会です。
1日に何枚も仕上げる御朱印。そのひとつひとつをこんなに丁寧に、気持ちを入れて書いてくださることに感謝いたします。
私の御朱印帳は、そんな瞬間の積み重ねの証です。貴重な財産として時々眺めて楽しんでいます。