お稽古

突然の訪問者


今日はお稽古日でした。
来年に向けて、虎・寅の文字を各自手がけていました。

そこに小学1年生の女の子とお父さんが突然訪ねてきました。
「2年前に引っ越して来て、子供の習字教室を探しています。見学させて下さい。」と。
ここは大人だけですがそれでもよろしければ…と見学していただきました。

女の子は目をきらきらさせて、ひとりひとり側によりじっくりと見て回りました。その後「私も書いてみたいなぁ〜」と何度も言うので、体験をしてもらいました。

初めて筆を持つとは思えないほど、思い切りよく書き始めました。自分・お母さん・お父さんそれぞれのお名前を次々に書いていきました。よほど面白かったのか、今度は漢字を書き始めました。

堂々として気持ちの良い書きぶりに朱墨で、『はなまる』をあげました。得意げなその子の笑顔と、「本当はもっと書きたかった。」の言葉が印象的でした。

その子の家の近くにある子どもの書道教室を探し、連絡を入れ、お伝えしました。この気持ちのまま、思い切りよく、楽しくお稽古をしてほしいと思います。

この親子が帰った後、部屋の空気がエネルギーに満ち溢れた感じがしました。
「初めてであんなに堂々書けるんですね。書きたい気持ちが溢れていましたね。」と話題は尽きません。
女の子の気持ちがみなさんに伝わり、書くことの楽しさを味わいながら静かに時が流れました。

今年最後、充実した土曜お稽古となりました。