師匠

思無邪


ある言葉に触れ、この言葉を思い出しました。

孔子による「論語」為政編の一節
『思無邪』(おもいよこしまなし)

邪心がない、偽りや飾りが無い、純粋でまっすぐな気持ちをあらわす意。

この言葉は茶掛けにも良く使われるものです。よく見慣れたこの言葉…
そうです!我が家にこの言葉がありました。

この色紙額は、私の師匠から35年前に頂いたものです。
穂先を納めた筆使いで、造形もどこか隷書風。わずか3文字ながら、余裕のある動きと伸びやかさやあそびがある多彩な作品です。

久しぶりにゆっくり向き合い、師匠からの言葉のあれこれが蘇ってきました。この言葉を選んだ思いを受け止め今は亡き師匠に感謝します。

「今まさに大切にしていることです。今改めてしっかりと受け止めました。ありがとうございます。」

当時とはまた違った意味に感じます。35年分感謝致します。