記憶より

あの日


昨日の続きになりますが…
『北限のゆず』をきっかけに震災当時を思い出しました。

会社の事務所にいた私は、ドアを開け何度も波打つ地面を目の当たりにし恐怖を覚えました。しかし、その時はまだ何が起きているのか全く予想できませんでした。

主人はその日から帰宅できず、毎日被災地に支援物資を運びながら視察に通いました。物凄い状況のようで、多くを語れない様子でした。

報道の偏りや規模の大きさで支援が届かないこと。許可が無いと何も動かないこと。時間と共に状況や必要なものが変化しているのに伝わらないこと。衛生面の整備が難しいこと。何より子どもたちが頑張ろうと我慢をしていること。いろいろなことが起きていたようです。

私は直接行くことができないので、仕事で行く主人の話を聴くことで、間接的に力になろうと思いました。(この時まだ道場の存在を知りませんでした。学んでいたらもう少し違った聴き方ができたのかもしれません。)どんなに支援物資を届けても、今後の対策を考えても計り知れません。無限大♾にある対応の原動力になるようにと。

全国各地から派遣された方々の熱心な仕事ぶりに、多くのボランティアの方々の活躍に、学生たちの発想豊かな活動に、力をもらい感心することが多くあり本当に有り難いことです。
そしてこのことをきっかけに、現地に残り移り住む方も多くいます。結婚したり、就職したり、会社を立ち上げたり、その後も被災地を応援し続けています。
この熱意を今も持ち続けて下さっていることに感謝します。

今、震災当時幼かった小中学生が自分たちの住む地域のことを考えています。これからどんなところにしようか、自分たちが作っていくんだ!と復興へ志高く取り組んでいます。頼もしいです。

そして、今回の『北限のゆず』も震災をきっかけに復興の象徴として立ち上がったものです。販売しにきている方々から、
「喜んでもらえるのが嬉しいんです。また来ますからよろしくお願いします!」と笑顔と力強いお言葉をいただきました。

こうして支援しているつもりが、逆に力をもらっているんですね。


恥ずかしいから…と、背中ショットで!
恥ずかしいから…と、背中ショットで!