季節のもの

北限のゆず


『北限のゆず』ののぼりを見かけました。陸前高田市で栽培されているゆずのことです。岩手県陸前高田市がゆずの採れる最も北の地なのです。

ゆずが山積みにされ、ゆずの香りが広がっています。大好きな香りです。
ゆず湯にはまだ早いですが、お料理の香り付けには最高です。皮をすりおろしたり、器にしたり、ゆずシャーベットもさっぱりして美味しいです…もぎたての生果を買いました。
他にゆずを使ったお菓子やジュース・ゆず塩なども販売しています。

10年前の震災以来、被災地の活動に支援しようと少しですが買い続けています。

子どもの頃、1年間だけ陸前高田市に住んだことがあります。私が1番子供らしくのびのび過ごした場所だと記憶しています。

裏山を探検したり、自生する野いちごを摘んで食べたり、目の前の田んぼでおたまじゃくしを捕まえたり、川で魚のつかみ取りをしたり、とにかく毎日元気いっぱい走り回っていました。これが私の本来の姿なのかもしれません。

震災以来しばらくして、やっと訪れることができました。どこまでも続く松原は子どもの私には暗くて迷路のようで怖い印象でした。
その松原はどこにも無く、道路も駅も住んでいた家も…記憶と一致するものは何もありませんでした。
あの奇跡の一本松だけが聳え立っています。何とも言えない気持ちになり、ぼーっと見つめることしかできませんでした。

10年経った今、こうして地元を盛り上げようといろいろな活動が開催されています。これからも支援し続け、大事に思い出していきます。
偶然出会った『北限のゆず』そのものも楽しみです。