憧れて

いいかげんで


高校生の頃友だちからもらったクッキーに感動して以来、お菓子作りに憧れていました。
自分も作ってみたい。大人になり自分のオーブンを買って、いろいろな物を作ってみました。

材料の新鮮さ、温度管理、正確な計量、お菓子作りはほんの少しの違いで、仕上がりが変わります。とても繊細です。

もともと器用ではないので、初めは失敗ばかりでした。この数々の失敗が、どうすればうまくいくのか?と挑戦する意欲を掻き立て同じ物を何度も何度も作りコツを掴んでいきました。

失敗があったから、安定してできる。いい加減でアレンジができる。発想が広がる。味の調整も自由にできる。そして何より楽しさを感じることができる。
すんなりいくよりも、多くのことを得ることができました。まるで人生そのものです。

今となっては何でもいいかげんで、なんとなくできる物しか手掛けていません。この力を抜いた感じの手作りもまた自然でいいです。