学び始めの頃

相手が誰でも…


学びを始めて間もない頃の出来事です。

その頃、私は息子の行動…
勉強しない、朝起きない、部活だけに熱中、何も言わない…どこにでもある風景かもしれませんが、パターンに引っかかってヤキモキ、イライラの毎日。語りかけをし、○パターンを選んでみます。

じっくり話を聞こうと向き合ってみると、「俺のことを母さんの思うようにしようとしてるでしょう!」との発言です。正直驚きました。
なぜならば、自分の考えと真逆の言葉だったからです。学びを始めて、自分の考えを押し付けないように、本人の気持ちを大切にして見守っていこう。と行動していたつもりだったからです。

『そうか…そう感じていたんだね。実は思いは全く逆なんだけど…
今、心の学びを始めたばかりで、まだうまくできないけど、あなたの考えを尊重していきたいと思っているんだよ。だから、今日はそれをしっかり聞きたかった。今まで、このことをうまく伝えられなくてごめんなさい。』そう話すと、意外な言葉に息子も驚いていました。

息子の目から涙がぼろぼろ溢れました。そして2人でたくさん思いを伝え合いました。息子も悩んでいること、うまくいかないこと、これからのこと…2人の間に風が通り抜けた感じがしました。

この事は今となっては笑い話。
『あの時よく謝ったよね!親が謝ったからびっくりした。』と言われます。

相手が誰でも、(特に子どもの前で格好つけずに)ごまかさないで、正直に伝えたり、謝ったり、そうあり続けたい。そんな思いでした。
この時はこれが精一杯の行動でした。


この年末、久しぶりに息子に会えることを楽しみにしています。