中学生

ありのままの自分

中学生が書いたある文章を読みました。
そこには自分が重度の食物アレルギーを持っていること。少しずつ食材を摂取し経過をみる治療の体験で、あまりの辛さにもう辞めたいと母親にあたった事が書かれています。
母親の言葉から、この治療は自分のこの先の人生を考えてのことだと知ります。そして、まるごとそのままの自分こそかけがえのない存在なのだということ、自分の存在を大切に支えてくれる人がいることも知ります。

『私はこれから先、自分を認め、自分自身に胸を張って生きていきたいと思います。ありのままの自分を受け入れて。』と結んでいます。

なんと力強い、清々しい言葉でしょう。

ありのままの自分を受け入れること。
私はこのことを道場の学びの中で知りました。しかし、この中学生はいろいろな体験の中で気づいています。素直な気持ちや柔軟な捉え方ができるからだと思うのです。私達はこのことを忘れてしまいます。大人になり一般的、常識といった多くの体験による刷り込み、パターンがありのままを邪魔してしまうからです。〜でなければならない、〜であるべきだ、と。

たとえ他人と違う体質や個性を持っていたとしても、ごまかしたり、自分を責めたりせず、正直に「ありのままの自分」を受け止めて生きていきたい。改めて、そう思わせてくれた中学生の言葉です。