写真

やっとわかったこと

先日のセミナーで幼い頃の写真を使うワークがありました。
家族と共に映っているものです。面影のある人、ご家族に似ている人、大好きなペットと一緒の人。お互いの可愛い写真を見てその場が賑やかになりました。

自分がどんなに大事にされ、愛されていたかを思い出す。隣にいる人も同じように愛されてきた人だと知る。人は誰にとってもかけがえのない存在で、自分と他人が共通してもっている気持ち『自他の尊厳』があるということを知るワークです。

自分も他人も守られいつくしんで育ててもらってきたから今がある。たとえ自分が苦手な人も同じように愛されてきた。みんな大事な存在なんだ。自分も他人も同じところにいる感じがしました。

私は幼い頃の写真がほとんどありません。唯一持参したものは幼稚園の遠足の時のもの。母と一緒に写っています。私のことを優しい眼差しで見つめている母の顔を見て驚きました。
実は、私は子供の頃から母が怖いのです。いつも怖い顔をしていて、怒られたり責められたりしていたからです。ですから、写真のような母の笑顔は記憶にありません。
こんな瞬間が私にもあったんだ…とても不思議な感じです。

だいぶ歳をとった母ですが、未だに元気で迫力があります。圧倒されるほどの勢いがあります。それが母らしさなのです。その裏側に『他人に責められる前に自分が発することで自分を守る。多くのストレスを弱い娘の私にぶつける。』がありました。こうして母も多くのことを乗り越えてきたのです。
このことを理解するのに時間がかかりました。たくさんの語りかけをし、いろいろな○を選んできました。そして
今回この写真を見つけ、これからは私が母に寄り添いたいと思いました。

母の話をじっくり聴いています。終わりそうにありません。嬉しそうに話す姿を見て、こんな穏やかな時間を持てたことに感謝します。