子どもの頃

正直に言えばよかった

小学校2年生の時
先生がお休みで急に自習になりました。図書館に移動し子どもたちだけの自習です。わくわくして好きな本を探し各々読み始めました。しかし、静かだったのは初めの15分くらいで、だんだん騒がしくなり走り回る子も出てきました。
お互いに注意し合うも効果なく、最後は本も読めないほどの状態になりました。

次の日、各班長が昨日の様子を先生に報告します。どの班長も「みんな静かに本を読みました。」と…
『え?違うでしょ!みんなあんなに騒いでいたじゃない…ほとんど本を読まずにおしゃべりしてたよね!どうして本当のことを言わないの?』

次は自分の番です。みんなと同じように言えばすぐ済むことです。ですが、嘘をつきたくないので、そう言いたくありません。もし私だけ違うことを言ったらみんなから責められそうな気がして、何も言えませんでした。

子どもの頃から私は、いつも自分の気持ちを押し込めていました。波風を立てないように、人に責められないように自分の気持ちを正直に言葉にすることなくごまかしてきました。

この後、何も言わないという事は相手から自分の気持ちを決めつけられる。という体験をします。言わないという事は反抗している。悪い事をしている。と自分の思いとは全く逆の決めつけもありました。
『やっぱり正直に言っておけば良かった。』と後から気づいたのです。

こうして道場で学んでいる今、自分の気持ちをしっかりと受け止め、正直に言葉にする事に挑戦していきます。勇気を持って自分の気持ちを伝え、気持ち良く生きていきたいです。