季節を感じる

感謝とともに

何度も通る道なのに今回初めて気づいたもの。白く輝く一面のそば畑。わぁ〜こんな所にあったなんて…
この小さい可憐な花たちが、あの美味しいそばになっていくのです。

そば…私にとって、命を繋いでくれた大切なもの。
もう30年以上前になりますが、私はつわりが酷く何も食べることができなくなりました。どんどん衰弱して毎日3ℓの点滴生活を強いられました。しかし、数ヶ月に渡る入院生活での食品の匂いに耐えられず逃げるように退院してしまいました。
その時、何とか口にすることができたものがそばでした。つゆの匂いも辛く、何もつけずただそばだけをほんの少し口に運びました。数ヶ月ぶりに食べ物を口にしたせいか、違和感しかありません。それでも、食べることができた喜びは大きく、達成感を感じたものです。その後も、出産するまでそばに助けられ、食べることができる数少ないものの一つでした。
そんな貴重なそばに対する感謝の気持ちは今も忘れることはありません。そばを食べる事ができたからこそ、今こうして私は存在しています。

あと1ヶ月程で新そばの季節になります。角の立った、のどごしの良い、香り豊かなそばを今年も感謝していただきます。今、大好物なそばを!