語りかけ

「本当の私」が語る

感情が湧き上がりわさわさしている時、心の中にいるパターンが「本当の私」にその存在をアピールしています。少し離れた上の方からパターンを見守っている「本当の私」は他の誰でもなく、1番自分の事をわかっています。自分を守り導いていく自分自身最強の存在です。「本当の私」は純粋にパターンを助けたいというあり方で、目を向けて、耳を傾け、寄り添います。
このパターンは自分の中にいる小さな子どもたちです。今ここに自分がいる事を知ってほしい、自分が言いたいことや感情をわかって欲しいと暴れているのです。
ですから、それを「本当の私」が代弁します。ただただそのまま理解し、許していくのです。それが語りかけです。

〜語りかけ〜
●私はだめだ というパターン (長年私が持っているパターン)

『そうだよね、あなたは 私はだめだ と思っているんだね。

なぜならば、私には能力がないし、何をやってもうまくいかないし、素直でもないし、価値のない人間だと思っているからなんだね。

そんな自分の事を思うと、あなたは辛いし、悲しいし、孤独感や自己否定感を感じるんだね。

だから、あなたは 私はだめだ と思っているんだね。

そんなあなたのことを「私」はちゃんとわかっているよ。今まであなたを無視してきてごめんなさい。あなたをひとりにしてきてごめんなさい。今日からは「私」がずっとそばにいて、あなたのことを守っていくからね。もう絶対にあなたをひとりにしないからね。だから、あなたは安心してそのままそこにいていいからね。
もう大丈夫、あなたは1人ではないよ。一緒にいるからね。これからはずっとあなたに寄り添って、あなたのことを守っていくからね。』…と語ります。

(ここで言う、あなたはパターンの事。「私」は 「本当の私」の事です。)


私が初めて語りかけをした時…
語りかけにより「私」がそばにいて受け止めてもらえたと感じ、今までぎゅーっと締め付けられていた胸のあたりが楽になり、ほわっと暖かくなった気がしました。ずっとひとりで頑張ってきた緊張感が緩み、辛さや悲しみが薄らいでいくようでした。やっと私のことをわかってくれる存在が見つかった。もうひとりではないんだ。いつでも「私」が見守っていてくれるんだ…そんな今まで味わったことのない安心感を感じたのです。

この語りかけはパターンを落ち着かせるだけでなく、守り導いていく「私」を育てるために行います。